今、全国の給食が徐々に変わってきています。農薬不使用やオーガニックといった流れは、海外でも進んでいます。
一宮市の給食は、共同調理場の規模の大きさや調理の手間などから、地産地消は特別な機会のみでなかなか進まない現状です。小規模で無農薬の農家さんはいますが、それを給食に導入できるシステムはありません。また、新型栄養失調と言われるミネラル不足の研究が進む中、添加物使用の調味料なども使われています。子どもたちが心身ともに健康に成長するのに食事が果たす役割はとても大きいと思います。

課題の解決に向けて、まずは市民が食や農業に対する興味と知識を持つことが大切だと考えます。その上で、市民のニーズを伝えていきます。給食に関わる行政や農家や納入業者が単独では動きにくいところを、市民の力で繋いでいきたいと思います。例えば、農業に興味をもってもらい、耕作地が増えることで給食に使ってもらえる頻度が増えるのではないか、福祉との連携で有機野菜を栽培できないか、残菜を堆肥化して循環する仕組みを作ることはできるか、などの働きかけです。
作った野菜が給食に納入できれば、農家の収入の安定や地域への経済効果にもつながります。オーガニック給食やアレルギー対応食に前向きな自治体は、子育て世代から注目され、市のアピールポイントにもなります。子どもたちが栄養やミネラルをしっかり吸収できれば、風邪をひきにくくなるという研究結果もあります。子どもたちの落ち着きや、ゆくゆくは医療費の削減にも繋がります。さまざまなことでSDGsの目標達成にも近づけると思います。

・食に関する勉強会、農業や環境、栄養についての講師を呼んだ講演会を開催していく。
・行政の方や業者の方との対話の機会を希望し、日頃の感謝と市民のニーズを伝える。
・親子向けに畑体験や季節の手仕事ワークショップ、などのイベント(芋プロジェクトなど)
・地域つながるプロジェクト(マルシェ出店など)

これまでの実績
・学校給食課への問い合わせや資料の提示
・2022年12月一宮市内の自校調理式の小中学校に、農薬・化学肥料不使用のさつまいも納品(協力:YUTORICO farmさん、(株)金定さん)
・農薬・化学肥料不使用のさつまいもで焼き芋パーティーを市民向けに開催

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